df コマンドとは?
df
コマンドは、ファイルシステムごとのディスク使用状況を表示します。
空き容量や使用率を確認するために非常に便利なコマンドで、サーバ運用や容量監視で多用されます。
基本構文
df [オプション] [パス]
例:
df -h
使用例と出力サンプル
$ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
udev 2.0G 0 2.0G 0% /dev
tmpfs 395M 1.1M 394M 1% /run
/dev/sda1 30G 14G 15G 49% /
tmpfs 2.0G 8.0K 2.0G 1% /dev/shm
出力項目の意味
列名 | 説明 |
---|
Filesystem | ディスクやデバイス名(例:/dev/sda1) |
Size | 総容量 |
Used | 使用済み容量 |
Avail | 空き容量 |
Use% | 使用率(Used ÷ Size) |
Mounted on | マウントポイント(このデバイスが使われているパス) |
よく使うオプション
オプション | 説明 |
---|
-h | 人間に読みやすい単位(KB, MB, GB)で表示 |
-T | ファイルシステムの種類も表示 |
-a | すべてのファイルシステムを表示(空き容量0のものも含む) |
-x TYPE | 指定したファイルシステム型を除外(例:-x tmpfs ) |
-i | inode 使用状況を表示 |
特定のパスの容量を見る
$ df -h /home
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda1 30G 14G 15G 49% /
/home
が属するファイルシステムの使用状況が表示されます。
よくあるエラーと対処
エラー例 | 原因 | 対処方法 |
---|
df: /mnt/usb : No such file or directory | 指定したパスが存在しない | マウントされているか確認 (mount コマンド等) |
数字がバイト単位で読みにくい | -h オプションを使っていない | df -h にすることで MB/GB 表記になる |
まとめ
df
はストレージ使用率の確認に必須
-h
で読みやすく、-T
, -i
, -x
などで詳細制御可能
- 容量が逼迫してきたら
du
, ncdu
などと組み合わせて解析・対処しよう
参考リンク
- https://man7.org/linux/man-pages/man1/df.1.html
- https://www.gnu.org/software/coreutils/manual/html_node/df-invocation.html