tail コマンドの使い方 [Linux]

2025/04/25

tail コマンドとは?

tail はファイルの末尾部分(デフォルトで10行)を表示するコマンドです。
ログファイルの最新状況確認や、ファイルが更新されていく様子を監視したい場合に便利です。


基本構文

tail [オプション] [ファイル...]

使用例と出力サンプル

ファイルの末尾10行を表示

$ tail syslog.txt

最後の5行だけ表示

$ tail -n 5 syslog.txt

ファイルの更新をリアルタイムに監視(-f)

$ tail -f /var/log/syslog

この状態でログが追記されると、画面に自動で表示されていきます。

先頭からの相対行数(+N)を指定

$ tail -n +20 file.txt

これは 20行目以降すべて を表示します(head -n -19 相当)。


複数ファイルの tail

$ tail file1.log file2.log
==> file1.log <==
(末尾10行)

==> file2.log <==
(末尾10行)

-q でファイル名ヘッダー非表示

$ tail -q file1.log file2.log
(file1 と file2 の末尾が連続して表示され、ヘッダー無し)

よく使うオプション

オプション説明
-n NN行表示(例:-n 20
-fファイルの末尾をリアルタイムに監視
-F-f と同様+ログローテーション対応(ファイルが再生成されても追従)
-q複数ファイル時にファイル名ヘッダーを表示しない
-v単一ファイルでもファイル名ヘッダーを表示する

エラーと対処

エラー例原因解決策
tail: cannot open ‘file’ファイルが存在しないファイル名やパスを確認
option requires an argument-n に数字を付け忘れた-n 10 のように正しく指定

実用例:ログ監視

Apacheログの追跡

$ tail -f /var/log/apache2/access.log

複数ログの静かに表示

$ tail -n 5 -q app.log db.log

まとめ

  • tail は末尾確認・ログ監視に便利な標準ツール
  • -f, -F でリアルタイム監視、-n, -q, -v で表示調整
  • ログファイルやデータファイルを扱うシーンで非常に有用

参考リンク

  • https://man7.org/linux/man-pages/man1/tail.1.html
  • https://www.gnu.org/software/coreutils/manual/html_node/tail-invocation.html

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