rm コマンドとは?
rm
(remove)コマンドは、ファイルやディレクトリを削除するためのコマンドです。
UNIX/Linux環境で非常に強力なコマンドであり、誤って使うと復元不能になることもあるため注意が必要です。
基本構文
rm [オプション] [ファイル名]
使用例と出力サンプル
ファイルを削除する
$ rm file.txt
削除前に確認を求める(-i)
$ rm -i file.txt
rm: remove regular file 'file.txt'? y
ディレクトリを中身ごと削除(-r または -R)
$ rm -r mydir/
ディレクトリを強制的に削除(-rf)
$ rm -rf mydir/
この組み合わせは非常に強力で、確認なしですべて削除されます。使用は慎重に。
よく使うオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i | 削除前に確認プロンプトを表示 |
-f | 存在しないファイルでもエラーを出さず強制削除(force) |
-r , -R | ディレクトリを再帰的に削除(中のファイルも全て削除) |
-v | 削除されたファイル名を表示(verbose) |
危険な使用例(実行前に必ず再確認!)
$ rm -rf /
このコマンドはシステムを丸ごと削除しうるため、通常は保護されていますが、絶対に実行しないようにしてください。
エラーと対処
エラー例 | 原因 | 対処方法 |
---|---|---|
rm: cannot remove ...: Permission denied | 権限不足 | sudo を使う、またはパーミッションを確認 |
rm: is a directory | ディレクトリ削除に -r がない | -r または -rf をつける |
No such file or directory | ファイル名が間違っている | パスやスペルを確認 |
削除前にファイル確認するコマンド例
$ ls -l file.txt
$ find . -name 'log*' # 削除対象ファイルの確認に便利
まとめ
rm
は非常に強力で便利な削除コマンド-i
,-r
,-f
,-v
を適切に使い分けることで安全性と効率性が向上- 誤操作を防ぐため、確認付きや
find
との併用を推奨
参考リンク
- https://man7.org/linux/man-pages/man1/rm.1.html
- https://www.gnu.org/software/coreutils/manual/html_node/rm-invocation.html